なぜ唾液誤嚥予防姿勢をしないのですか?

救命救急で使われる回復体位
救命救急で使われる回復体位

誤嚥性肺炎の大半は、唾液誤嚥だと言われています。口腔ケアが有効な手段として行われています。

そもそも唾液が肺に入れなければ唾液誤嚥は生じないと考えた姿勢があります。

救命救急時の回復体位は、体調急変時の嘔吐を口から出す姿勢です。

 

この考えを唾液誤嚥予防に適用するとうまくいきます。

【多くの方は、実際の喉の立体構造を知りません。】

喉は横幅が広い
喉は横幅が広い

透明咽頭モデル「トラピス」(http://bit.ly/37GgMvZ)は、喉の内部構造と液体の流れが見れます。

実際の喉は複雑で正面から見ると横に広くなっています。

食道は普段閉じて唾液も通さない
食道は普段閉じて唾液も通さない

側面から見ると、食道は普段封筒のようにペッチャンコにくっついているのでモデルでは食道はないです

この状態では唾液も流れません。

 


回復体位では、胃からの嘔吐物は、食道を経て喉に入った瞬間に食道の入り口が閉じられ胃へ戻ることはできません。回復体位は、行き場のない嘔吐物を肺ではなく口元に誘導して口から出す体位です。

 

【回復体位を誤嚥性肺炎予防の姿勢と考えると】

・口から出た唾液を口から出す。

・肺から出た痰(分泌物)を口元へ誘導する。

【知ってほしい完全側臥位】

完全側臥位になると喉の側面が窪みのようになり鼻水や唾液を溜まる。
完全側臥位になると喉の側面が窪みのようになり鼻水や唾液を溜まる。

真横(完全側臥位)になると喉の側面は、口と気管が水平になります。下側の喉の側面が窪みのようになり鼻水や唾液を溜めておく空間が生じます。この事実はトラピスができるまで摂食・嚥下に取り組んでいる医療従事者でさえ理解されていませんでした。

完全側臥位で頭を下げると喉に溜まったものは口へ移動する
完全側臥位で頭を下げると喉に溜まったものは口へ移動する

完全側臥位で頭を少し下げると肺〜喉〜口と勾配がつくので、鼻から喉に流れ込んだ鼻水や口から出た唾液は肺に入ることはできないです。口元を下げるとよだれとして、唾液や痰は口から流れ出ます。

完全側臥位で頭を上げると喉に溜まったものは下咽頭へ移動する
完全側臥位で頭を上げると喉に溜まったものは下咽頭へ移動する

完全側臥位で頭を上げると口~喉~肺と勾配がつくので、鼻から喉に流れ込んだ鼻水や口から出た唾液は肺に向かいます。

このように、頭の高さで唾液誤嚥予防姿勢が唾液誤嚥促進姿勢に変わります。

 

 

 



【唾液誤嚥予防姿勢の作り方】

唾液誤嚥予防姿勢
唾液誤嚥予防姿勢

就寝時に唾液誤嚥予防に有利な回復体位は、90度側臥位(完全側臥位)です。この時のポイントは、いかにリラックスして過ごすことができるかです。

 

1、肩と肘は水平に

胸が張り呼吸しやすくなります。肘が上がり過ぎたり下がりすぎたりすると肩に痛みを感じられる方もいます。

2、大転子(股関節)と膝、踵は水平に

足の間にクッションを挟み込むだけでは、足の重みで股関節を痛めたり、90度側臥位が不安定になります。また、足底にクッションを当てることも有効です。

3、マットレスに注意

90度側臥位(完全側臥位)が、仰臥位や他の側臥位と異なるのは、体の重さが側面にかかるため体圧分散がしにくくなることです。圧力が高くなります。エアーマットレスの場合、圧を変えないで90度側臥位(完全側臥位)になると底付きが生じている場合もあり、場合によっては肩や腰に褥瘡ができる場合もあります。手をエアーマットレスとベッド面に入れ底付きがしていないか確認し圧の調整をしてください。


【手と足を乗せるだけで回復体位が調整できる回復体位クッション】

 唾液誤嚥で苦しんでいる方は、病院、施設、在宅どこにでもおられます。

・在宅では、ご本人やご家族は専門的な情報や知識、技術は乏しく有用なクッションを購入しても十分に活用できていないのが現状ではないでしょうか。そこで、技術や知識がなくても唾液誤嚥予防が誰でも調整できる回復体位専用のクッションです。

唾液誤嚥で苦しむのは、ご本人でありご家族です。従って、唾液誤嚥予防に力を入れられ回復体位を教えてくださった医療従事者のアドバイスにより、在宅療養されている方々とそれをサポートするスタッフ向けに姿勢の意味が分かりやすく、使いやすいです。

1、ビーズを抜くことができる

肩幅と腰の幅には差がある。男女によっても差がある。マットレスの種類によっても差が生じる。硬めのマット・柔らかめのマット。エアーマットなどによって沈み込む。高さを調整できるようにビーズを抜くことができます。

2、唾液誤嚥予防DVD付属

健和会病院看護部 摂食嚥下障害看護認定看護師 福村弘子看護師による解説

・唾液誤嚥について

・唾液の色について

・回復体位の調整について

※誰でもできる姿勢で、唾液誤嚥予防ができます。

※唾液で苦しんでいる方やご家族を回復体位で救ってください。

 

関連記事 気になったら読んでください。

【風邪は誤嚥性肺炎の元】 http://bit.ly/2ShRcsf

90分時間を下さい。そうすれば、唾液誤嚥予防と口から食べられる姿勢を施設全体で共有してみせます。】http://bit.ly/2sbGlFg

トラピスカタログ http://bit.ly/37GgMvZ

回復体位クッションカタログ  http://bit.ly/2siEq1E

背中にピタットくん90ワイドで倒れ込みを防止。回復体位クッションを抱えた在宅ユーザー。ご家族が体験談を書かれています。
背中にピタットくん90ワイドで倒れ込みを防止。回復体位クッションを抱えた在宅ユーザー