平成30年8月27日
父がこの夏、味わったものです♡
*夏になると必ず食べていた冬瓜のおつゆ
*いとこが持ってきてくれた甘いメロンとスイカにとろみをつけたもの
*父の大好きなさつまいも
新物は甘みが少ないのでハチミツとココナッツオイルを加えて食べやすくして。
*父の大好きなかぼちゃ
クリーミーでねっとりとしてスープにするとおいしいバターナッツかぼちゃが手に入ったのでいつもと一味違ったかぼちゃのペーストに。
*大粒で甘いトウモロコシをペーストにしてグレープシードオイルを加えて。
*桃に洗双糖を加えて煮詰めてピューレにしたもの
*人参とりんごを煮詰めてペーストにしたもの
*アボカドと豆腐をペーストにしてオリーブオイルを加えたもの
*トマトと舞茸を煮てペーストにしてとろみをつけたもの
*キウイフルーツとリンゴに洗双糖を加えて煮詰めてピューレにしたもの
それぞれ父が食べることができるペースト状にしています。
福村先生に正確な診断と安全に食べることができるようにご指導していただいて、237日ぶりに父がお口から食べられるようになった時、喜びで胸が震えました。
その感動は今も忘れられません。
そしておかげ様でこの夏にはいろいろな味を楽しむことができました。
父は昨年秋に入院し生死をさ迷い、なんとか一命はとりとめたものの、入院したその日から絶飲食となり毎日のように「食べたい飲みたい」と言い続けました。
病室では季節を感じることなく、食べたくても食べられない苦しみに耐え続けなければなりませんでした。
父のこころまでも絶望で覆い尽くしてしまいそうで、母もわたしもとても胸の痛む月日でした。
2月に一縷の望みにかけてリハビリ病院に転院し、リハビリに励みましたが、植物が芽吹いて春を迎え、桜が咲く季節になっても、新緑がまぶしい季節を迎えても父の望みが叶うことはなく、父の目はうつろで季節の移り変わりを感じる余裕もない様子でした。
そんな月日を経て今があるので、こうして季節のものを口にさせてあげられる喜びはひとしおです。
その季節の旬なものを食べることは生きる喜びの一つです。
暮らしも豊かになります。
父は眠くて眠くて仕方のない時もあり、毎回経口摂取がスムーズにいくわけではありませんが、お口から食べられることでチカラがつきますし、その一口一口が父の心身を満たしてくれることを願いながら食事介助しています。
お口から旬のお野菜や果物の甘みやおいしさを感じられることは、きっと父の命を喜びで満たし、潤いや癒しをもたらしてくれることと思います。
父の「うまいなぁ」は私のこころの奥深くまで染み渡りしあわせな気持ちにさせてくれます。
父の「うまいなぁ」が聞きたくて、次は何を作ろうかな♪と考えて作ることも楽しいです。
お口から食べたいと望まれているすべての方々が、食事を通して季節を感じる豊かな暮らしを取り戻すことができますように☆
常識を疑うことから、時代のブレイクスルーは起こる。
嚥下治療、食支援において行き詰まりを感じている全ての方に知ってほしいのが【完全側臥位法】です。
2007年のある日、福村医師と田口言語聴覚士はある嚥下障害患者のVEを行っている際に一側嚥下(半側臥位)を確認していた時に、「いっそしっかり横を向いたら自力摂取できるんじゃないですか?」と田口言語聴覚士が言う。横になって食べた際の咽頭構造と嚥下動態をイメージした福村医師は、これだと確信した。【完全側臥位法】が生まれた瞬間だ。
それ以来日々臨床研究され、2012年に論文発表される。
仰臥位を中心とした従来の嚥下治療では、嚥下評価で誤嚥のリスクがあるという理由で口から食べることを禁止されることが多くなっている。その様な方でも完全側臥位で食べられる方が多くいます。
患者さんの希望を奪い取るのでなく、希望を叶える可能性を学びませんか?
完全側臥位法のことならおまかせください!
株式会社 甲南医療器研究所
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