「差し込んだ光」

平成30年7月12日

 

在宅療養にして父の願いを叶えてあげられるように学ぼう☆そう決意してからの日々はとても濃い学びの日々となりました。

 

父が入院しているリハビリ病院では医師や看護師に完全側臥位は浸透していなく、病院全体で完全側臥位を取り入れているわけではありませんでしたが、幸いなことにSTの先生は完全側臥位法をご存知で父が経口摂取できるかどうか確実なことは言えないけれど、試すなら完全側臥位が一番安全と教えてくれました。

そして退院までの間にとても多くのことを私に教えてくれました。

口腔ケアが大切なこと、吸引の仕方、排痰方法、リハビリ方法など、たくさんのことを丁寧に教えてくれました。

主治医や看護師の許可がおりずに断念せざるを得ないこともあり、心が折れそうになることもありましたが、STの先生が希望を叶えようと尽力してくださったり、耳を傾けて寄り添ってくださるその姿勢に何度も救われました。

 

STの先生から完全側臥位のことをお聞きしてから、それはどういったものなのだろうとこちらのホームページに載せてくださっているものを夢中で読みました。

「誤嚥しない安全に口から食べられるもっとも簡単で楽な完全側臥位」を読ませていただいたり動画を見させていただいたりしました。

私は素人なので難しい所もありましたが、知らなかったことを知るということはとても楽しいことでした。

父ももしかしたら☆と可能性を見いだせて希望を持つことができました。

 

そしてピタットくんを購入する際に前田さんが親身に相談に乗ってくださったこともとてもありがたかったです。

物を売ろうというのではなく、困っている人の力になりたい☆前田さんからそういうお気持ちを感じ、病院から見放されてしまったような気持ちでいた私はとても励まされました。

 

前田さんが福村先生に繋げてくださったことも本当にありがたいことでした。

閉ざされてしまいそうになっていた重い扉が開いて光が入ってきたような…そんな救われた想いがしました。

自分が学んで父に経口摂取を☆と決意したものの本当にできるだろうか…と不安もたくさんあったので本当にうれしかったです。

 

ありがたいことに退院後、福村先生と弘子先生に直接ご指導していただける機会をいただけました。

 

福村先生、弘子先生、前田さんのお力添えがあって今、父はお口から食べる喜びを取り戻すことができました。

 

こころある方々が繋げてくださったご縁に助けられて、父の願いを叶えてあげることができ、言葉では言い表せないほど感謝しています☆

 

医療従事者の方々には、たとえ希望を叶えられなくても患者の声に耳を傾け、寄り添う姿勢で接してくださることで救われることもあること、たとえわずかな可能性でもいいから繋げてほしいと願っている患者や患者家族に、完全側臥位法のことを伝えていただけるだけでもそれがきっかけとなり、食べられることに繋がることがあることを知っていただきたいです。

 

お口から食べたいと望まれているすべての方、そしてこころを痛めてらっしゃるご家族さまに、ご縁が繋がりお口から食べる道が開かれますように☆」