【少しの勇気があれば、口から食べることができる】

【その日は突然訪れた】

父は風邪が長引いて体調を崩し救急搬送となりました。とても危険な状態で、処置室から出てきた父には経鼻胃管がされその日から絶飲食になりました。

急性期病院にいる3ヶ月間、嚥下障害があるとのことで経鼻胃管が取れることはありませんでした。

父は入院中毎日のように「食べたい、飲みたい」と言いい、食べたいのに食べられない日々が続きました。

 

急性期病院では「食べられるようになる道のりはとても厳しい」と言われました。

 

 

【家族の思い】

入院前日までは食欲もありペースト状にしたかぼちゃスープやおかゆを食べていたのに入院した日を境に一切口にできなくなってしまって本当に辛かったと思います。

母と私は毎日病院に行って励ましましたが、そばにいることしかできないとてもこころ苦しい月日でした。

父にとって何が最善か…どうしてあげるのが幸せなのか毎日考えました。

家に連れて帰って看取ってあげた方がいいのではないかとも考えました。

 

 

【父の願い】

ですが「食べたい、飲みたい」と言う父は「生きたい」と言っているように思えて父の願いが少しでも叶う可能性があるならと僅かな希望にすがる気持ちでリハビリ病院に転院しました。

 

毎日ずっと父の精一杯でリハビリに励み、懸命に生きていた父。

「食べたい、飲みたい」と言っても一口のお水さえ飲めなくてどれほど辛かったことかと思います。

リハビリすれば…そう信じて頑張ってきたのに…どれだけ頑張ればいいのだろう…出口の見えないトンネルを歩いているような、終わりの見えない日々の繰り返しに疲れて、こころが折れてしまっても無理のないことだと思いました。

掛ける言葉も見つからずに、ほんの少しでも父のこころが安らぎますようにと、父の言葉を受け止め、身体をさすることしかできませんでした。

☆食べることは生きる喜びです☆

一口のお水さえあげられない…ずっとこころを痛めてきました。

 

 

【非常な現実】

リハビリ病院に入院してから1ヶ月半ほどして、造影検査と内視鏡検査をし、「リスクが高いから食べさせることはできない。もうこれ以上リハビリをしても回復は見込めない」と治療の打ち切りが言い渡されました。

重く分厚い扉を閉ざされてしまったように思いました。 

リハビリすればきっと食べられるようになると信じてリハビリに励んでいる父にそのことを伝えることができませんでした。

 

検査の仕方にも疑問を持った私は主治医にそのことを伝えたり、何か方法は無いのか考えてほしいと看護師やST(言語聴覚士)の先生にお願いしました。

看護師には「検査でわかったでしょう。現実を見なさい」と言われてしまいましたが、検査自体に納得がいっていなかったので「リスクがあるのもわかりますが本人の意欲をみてほしい。経口摂取にチャレンジしてほしい」とお願いしました。

ですが「リスクがあることはできない」の一点張りでした。

 

やるなら在宅にしてからやればいいと言われた時には見放されてしまったような気持ちにもなりましたが、それと同時に病院で無理なら自分でやるしかないと覚悟が決まりました。

 

 

【一縷の望み】

父はリハビリを嫌がることなく、いつも父の精一杯で励んでいました。

父のあきらめない姿勢に突き動かされて食べられる道を探しました。

そしてST(言語聴覚士)の先生に教えていただいて出合わせていただいたものが完全側臥位法です。

こちらのホームページを読ませていただいて一縷の望みを持つことができました。

そして父が食べられる可能性があるかもしれないから試してみよう、そう思いピタットくん90ワイドを送っていただきました。 

そこから父の口から食べられる道が開かれました。

 

【希望の光】

父が入院しているリハビリ病院では医師や看護師に完全側臥位は浸透していなく、病院全体で完全側臥位を取り入れているわけではありませんでしたが、幸いなことにST(言語聴覚士)の先生は完全側臥位法をご存知で父が経口摂取できるかどうか確実なことは言えないけれど、試すなら完全側臥位が一番安全と教えてくれました。

STの先生から完全側臥位のことをお聞きしてから、それはどういったものなのだろうとこちらのホームページに載せてくださっているものを夢中で読みました。

「誤嚥しない安全に口から食べられるもっとも簡単で楽な完全側臥位」を読ませていただいたり動画を見させていただいたりしました。

私は素人なので難しい所もありましたが、知らなかったことを知るということはとても楽しいことでした。

父ももしかしたらと可能性を見いだせて希望を持つことができました。

そしてピタットくんを購入する際に前田さんが親身に相談に乗ってくださったこともとてもありがたかったです。 

物を売ろうというのではなく、困っている人の力になりたい☆前田さんからそういうお気持ちを感じ、病院から見放されてしまったような気持ちでいた私はとても励まされました。

前田さんが福村先生に繋げてくださったことも本当にありがたいことでした。

 

【奇跡が訪れた日】

退院から25日目の日、福村先生に父を診ていただいて、父は237日ぶりにお口から食べられるようになりました。 

福村先生と弘子先生は、父を完全側臥位にして内視鏡で状態を診ながら正確に診断してくださり、しばらくして父のお口の中にとろみ水が入り、次に豆乳ヨーグルトが入りました。

父は大きなお口を開けてパクパクと食べました。

一度もむせることなく、おいしそうにあっという間にひとパック食べました。

「お父さん、本当に良かったねー」

喜びが胸の奥底から湧いてきて涙が滲んだあの日のことは一生忘れないと思います。

父を変えることなく、ただ体位を変え、父に合った食べさせ方や食物形態に変えて、それまで不可能と言われていたことを可能にしてくださいました。

食べさせてあげられるようにこちらが工夫する、そこにとても愛を感じます。

この経験を通して、食べたくても食べられない状態に置かれている方々の苦しみは、人が作り出した悲劇のように思えてなりません。 

 

「神よ☆変えることのできるものについてそれを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ

変えることのできないものについてはそれを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ

そして変えることのできるものとできないものとを識別する知恵を与えたまえ」

私も大好きなニーバーの祈りです♡

 

 

口から食べられる喜びを取り戻せる「完全側臥位」

父が決して特別なのではなく、完全側臥位にすることで口から食べられる喜びを取り戻せる方がたくさんいらっしゃるんじゃないかと父を見ていて思います。

食べたいのに食べられないという方が、たとえ一口でも口にすることができた時に、その一口がどれほど大きな喜びとなってその方の命を潤してくれることでしょう。

そして私たちにも、それはそれは大きな喜びをもたらしてくれます。

お口から食べる喜びをみんなで分かち合えるそんな世界となりますように☆」

 

病院や施設、自宅で『誤嚥性肺炎のリスクが高まっている方は、完全側臥位で食事をしてみましょう、唾液誤嚥の可能性がある方は、回復体位で過ごしてみましょう』救われるのはその方の身体だけでなくこころも、そしてご家族も救われます。

 

回復体位とは完全側臥位より頭を下げ、口を下に向けてのどより顔を下に向けるようにしたものです。

 

経鼻胃管による注入中、口の中に唾液や痰が溢れてゴロゴロとすることなく、父はとても穏やかな表情で最後までリラックスしています。回復体位にしてみると、就寝時に、唾液や痰が自然と口の外に流れ出てきて、ゴロゴロしないので、とても呼吸がしやすそうで首や肩の緊張もなくリラックスしています。

推薦します

効果が証明された完全側臥位法

現代日本では背筋を伸ばして座って食べるのが行儀のいい食べ方と考えている人が多くおります。一方で背筋を伸ばして食事をしている人は案外少なくておよそ前かがみで召し上がっておられる。また古代ローマ帝国の貴族は伏臥位、側臥位で食べるのが礼儀にかなった方法でした。いろいろな食事姿勢がある中でどの姿勢が誤嚥しにくいかを比較すると面白いことがわかってきました。
第一に、後ろにもたれて食べるのは一番危ない。第二に、伏臥位や側臥位で食べるのは誤嚥しにくい。第三に、座って食べるなら前かがみで食べるのが良い。
このうち側臥位で食べる方法は、体が弱っていたり麻痺があったりしてもできる方法です。しっかり横を向いて食べると誤嚥しにくいことが証明されました。そこでこの方法に「完全側臥位法」と名付けて普及に努めています。今までしたことがない施設でも、コツがわかれば安心して導入できます。意識が良く上肢の機能が保たれていると自力摂取もできます。重度嚥下障害でも早々に自力摂取に移行できるため満足度も高く介護負担も軽減できます。
科学的で安全な完全側臥位法、ぜひご検討ください。
健和会病院総合リハビリテーションセンター長 福村直毅


完全側臥位法サポート商品の提供

完全側臥位に法の生みの親、福村直毅先生・福村弘子看護師の

指導の下開発・商品化したオリジナル商品を提供します。

 

・ふたこぶラックン----食事中頭と首をささえる枕

・ピタットくん90ワイド---背中への倒れこみを防ぐ背当てクッション

・回復体位クッション----手と足を乗せるだけで回復体位が調整できる

・完全側臥位導入に役立つ支援DVD---福村弘子看護師による完全側臥位姿勢調整と食事の時に気を付けるポイントを収録。福村直毅医師による、透明喉モデルを使っての誤嚥の仕組みを解説

 ・【誤嚥性肺炎予防・口から食べる】オンライン研修

サポート商品使用レポート

食事の時には、ふたこぶラックンと回復体位クッションとピタットくん90ワイドを使っています。

ふたこぶラックンを使うと頭と首をしっかりと支えてくれて反り返りを防いでくれるのでとてもありがたいです。

ピタットくん90ワイドもしっかりと背中を支えてくれます。

ふたこぶラックンとピタットくん90ワイドを使うと完全側臥位を保つことができるので、いつも安心して食事をすることができます。

クッションを使い始めてからこの9ヶ月間ほどの日々を、父は安全に毎日お口から食べることができています。

写真は実際に回復体位にしている時のものです。

 

背中側にはピタットくん90ワイド、前側には回復体位クッションを使っています。

頭を低くしたいので、頭の下にはバスタオルを2枚重ねて半分に折ったものをさらに縦に半分にしたものを敷いています。

体に楽な回復体位は肩と肘の高さを同じに、骨盤と膝と踵を平行にするとありますが回復体位クッションを使うと簡単にそういう状態にしてあげることができます。

軽い素材ですが、しっかりと支えてくれるので回復体位を保つことができて、こちらを使わせていただいてから父はとてもリラックスして過ごすことができるようになりました。

代替のものでも完全側臥位や回復体位はできますが、これらのクッションを使っている場合と使っていない場合を比較すると、断然クッションを使っている時の方が父の心身の緊張がスッと抜けてとてもリラックスしていることが表情からも感じられます。

父に快適に過ごしてもらうために我が家ではなくてはならないものになっています。

 

それぞれのクッションは細やかなことまでよく考えて作られていて、作ってくださる方々の患者さまが楽な姿勢を保てますように、食べることができますようにとの思いが込められていることを感じます。

 

現在関わっておられる医療従事者や介護事業者、ケアマネなどに完全側臥位を訪ねてください。

完全側臥位がどこまで実施され、普及しているか把握しておりません。紹介できる病院は限られています。

希望にこたえられないほうご多いと思いますが、極力サポートしたいと思います。

 

実際に試してください。

情報収集だけが目的の方は、申し込まないでください。完全側臥位での食べ方ビデオを見て、実際に試されて誤嚥しないことを確信された方のみ、問い合わせや申し込みをしてください。

実際に完全側臥位になって、むせずに飲み込むことが分かりましたでしょうか。

看護師や医療従事者、介護従事者の多くは、寝て食べると誤嚥をすると言われていますが、多くの方は食べられます。何らかの嚥下障害を持っている方でも姿勢を変えるだけで、食べられる可能性があります。

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