緊急搬送されたその日から日常生活は一変しました。
入院と同時に、死を彷徨何とか一命をとりとめたものもの
手術室から出てきた時には、チューブが鼻から通され口から食べることができなくなった。
人それぞれの経緯はあれ、誤嚥性肺炎で入院すると2週間の絶食が必ずあります。
その間にどんどんやつれて、体重が減り、別人になって行く姿を見守るほどつらいものはないです。
2014年の報告によれば毎日2万人以上の方が誤嚥性肺炎で入院している。
10年たった今では高齢化率も増え嚥下障害の重度化から増えていると推測される。
日本全体でみると誤嚥性肺炎で入院している 70歳以上の高齢者数は,毎日約 2 万人であり,その年間費用は約 4,450 億円と推測された。 (老年歯学 第 28 巻 第 4 号 2014)
誤嚥性肺炎での死亡者数
誤嚥性肺炎死亡原因の第6位
死亡者数
令和元年 40,385人
令和2年 42,746人
令和3年 49,488人
令和4年 56,069人
厚生労働省人口動態統計
毎日2万人以上の方が、誤嚥性肺炎で入院している。死亡者数も増えている。
入院中に病院スタッフから「誤嚥性肺炎は繰り返すもの」「肺炎は老人の友」と言う病院は、退院してもまた、戻ってくると考えているように聞こえるのは私だけでしょうか。
【入院中にやっていること】や【退院時に教えられたこと】をやると、いづれ誤嚥性肺炎になり再入院していることに気づいてください。
口からでた唾液は、ダラダラと喉に流れ込む。
喉に入った唾液は、重力によって
肺の入口に向かう。
嚥下反射が起これば、飲み込めるが
嚥下反射が起こらなければ
肺の入口付近に3~5㏄溜まる。
口から唾液が流れてきて、溜まる量を超えると肺の入口に向かう。
肺に入れないように防御反応として、むせが起こる。
【吸引は医療行為】
吸引は、医師と看護師しかできない医療行為です。
例外的に、
・家族は看護師に習うとご家族に対して吸引できます。
・介護職は、喀痰吸引等研修を受ければ吸引できます。
しかし、吸引できる範囲は限定的です。
ご家族や介護職が取れる唾液は、口腔内の唾液です。
苦しそうなご家族の顔を見ながら、胸を痛めながら吸引しているのは
肺の入口の唾液を取っているわけではありません。
吸引しても唾液が出る限り、肺の入口に溜まり続けます。
気が付くと、むせがおさまるときが来ます。
吸引をしなくてもいいのかなという時期が来ます。
むせが治まるというのは、実はむせない誤嚥の始まりになっているかもしれません。
これは、唾液によって感覚が⿇痺して、むせが起こらなくなっています。そして唾液誤嚥をしています。
医療分野では「誤嚥性肺炎の⼤半は、夜間のむせない誤嚥(不顕性誤嚥)」と⾔われています。
まさにこの状況を表しています。
唾液誤嚥予防を⽬的に吸引しているのなら、現状のやり⽅は効果がなくむしろ誤嚥性肺炎を促進しているかもしれません。
家族や介護職の吸引では、肺の⼊⼝の唾液などを摂り除くことはできません
この事実を知ってください。
誤嚥性肺炎を克服したご家族の話
退院時に、病院でしていた方法を看護師に教わりました。ベッドのギャッチを10~20度ぐらいに上げて寝ていました。喉がゴロゴロ鳴ると吸引をするようにと教えてもらいました。唾液が多く吸引してもすぐにのどがゴロゴロ鳴りとても苦しそうで、吸引をする私も謝りながらしていました。そこ時に教えていただいたのが「回復体位」でした。すると喉のゴロゴロが消え呼吸が楽になりました。まるで魔法のように思えました。
これは肺の入口に溜まっていた唾液が重力によって移動したからです。
回復体位で過ごせば、唾液誤嚥の心配がなくなる、不要な吸引が減る
注意 むせが続いた後、唾液による咳反射が麻痺してむせなくなりむせが起こらなくて誤嚥するとがあります。
福村直毅医師と福村弘子看護師は、「完全側臥位法」を広めるために全国で講演やセミナーをしています。
その際に、持続性唾液誤嚥予防のために「回復体位」の説明を福村弘子看護師がしています。その説明を1つのクッションで誰がやっても再現できないかと考えました。
回復体位専用のクッションがあれば、どれだけ多くの方がむせや不要な吸引から解放され、誤嚥性肺炎で入院しなくて済むかと思い開発を決意しました。
協力者に、福村直毅医師、福村弘子看護師、ご家族、姫路のグループホーム、都内の病院がなっていただけました。
大体の姿勢を保持できる形を作る。
腕を置く場所、足を乗せる場所とメリハリがつくように作りました。
この時の中材は、パウダーピーズを使用
ご家族の要望
尿のにおいが付くので、カバーとクッション部ともに洗濯と消毒がしたい。
グループホームから
男性と小柄なおばあちゃんに使っていただきました。
男性にはぴったりだったのですが、小柄なおばあちゃんにはビーズを抜きたいと言われました。
それはできないと何度か言いうと自分たちで開けてビーズを抜きたいと言われました。
対応をどうしようかと悩んでいた時のことです。
事件が起きた
エアーマットレスの圧を変更しないで側臥位になったために肩に褥瘡ができた事例がありました。
小柄なおばあちゃんもエアーマットレスを使用していたことがわかり、ビーズを抜いて調整できるようにする。
ビーズを抜く取り出し口を作る。
同時にビーズを抜くときにビーズが飛び散らないようにネットとパイプを付属品にするた。
素材メーカーから羽毛のようなふんわりビーズを提供していただき、検討したところと大粒ビーズと混合すると柔らかく感触がいいクッションになりました。カバーも肌触りのいいメッシュ生地を採用しました。色見本からアンケートを取ると全員が、スカイブルーがいいと言われたので採用しました。
これでほぼ完成しました。
ビーズの量が多く材料費が高い。梱包サイズが140となり、送料がかかる。機能はそのままで、形状を変更できないかと考え4号機を作製しました
体に楽な回復体位は肩と肘の高さを同じに、骨盤と膝と踵を平行にするとありますが回復体位クッションを使うと簡単にそういう状態にしてあげることができます。
父は少しでも重たいと「重いからどけて」というのですが、軽いので父はとても気に入っている様子です。
軽い素材ですが、しっかりと支えてくれるので回復体位を保つことができて、こちらを使わせていただいてから父はとてもリラックスして過ごすことができるようになりました。
表情もとても柔らかでスヤスヤ寝ている父を見るとこちらもホッとします。
これが現在の回復体位クッションです。
回復体位クッションを使用するご本人、ご家族介護職の意見を取り入れて完成いたしました。。
施設入所をされているご家族様に回復体位クッションを使用するときの説明として、YouTube動画をお使いください
Z oomセミナー無料招待
お世話になる施設職員や介護スタッフと一緒に参加していただいても結構です。
ふたこぶラックン・ピタットくん90ワイド・回復体位クッションには、【完全側臥位法実施支援動画】DVDを付属にしています。
収録内容
1.完全側臥位姿勢調整(ピタットくん90ワイド) 3m35s
2.完全側臥位食事介助 3m5
3.完全側臥位自力摂取 2m54s
4.完全側臥位頚部回旋(ふたこぶラックン)2m45s
5.前傾座位姿勢調整(ラーメンをすする姿勢) 5m9s
6.回復体位調整(唾液誤嚥予防姿勢) 3m3s
7.唾液誤嚥について 34s
8.唾液の色について 2m12s
9.ふたこぶラックンの使い方 3m50s
10.ピタットくん90ワイドの使い方 1m26s
11.回復体位クッションの使い方 3m15s
摂食・嚥下障害看護認定看護師
福村弘子看護師
監修 社会医療法人健和会 健和会病院
総合リハビリテーションセンター長
福村直毅医師
制作:(株)甲南医療器研究所 前田悟
¥18,000
サイズ | 480×1240×約130~200㎜ 重量:0.8㎏ |
材質 | カバー/ポリエステル100%、中材生地/ポリエステル100%、中材クッション/ポリエステル・PE(ポリエチレン) |
個数 | 1 |
セット内容:上肢中材、下肢中材、カバー、上肢高さ調整用小袋、唾液誤嚥予防DVD(5分48秒)
誤嚥性肺炎の多くが夜間の唾液誤嚥だといわれています。その唾液を肺に入れずに口から出す姿勢を保ちやすくできるクッションです。手と足を乗せるだけで、唾液を肺から遠ざける回復体位姿勢が調整できる。個人の体格に応じて小袋を足して厚みを増すことができます。また、正方形と長方形の2つのクッションは取り出し口からビーズを抜くことができ厚みを低くできます。小柄なおばあちゃんから体格のいい方まで対応できます。 付属品は、枕元に置いて姿勢をチェックできるA4サイズの5つのポイント用紙とDVD(姿勢調整や唾液誤嚥について)があります。
【ご家族の体験談】
緊急搬送された直後から、絶飲食となり
絶飲食後237日ぶりに口から食べる喜びを取り戻すことができた。
同じ悩みや苦しが完全側臥位でなくなることを願い写真と動画を提供していただきました。
食事中にむせて苦しい、誤嚥させるかもしれない。
もう限界と感じて口から食べるのをあきらめている方へ。
最新の嚥下障害治療「完全側臥位法」を会場でご家族・介護職の方へ講義と実技でお伝えし
あなたの悩みを解決します。
完全側臥位法のことならおまかせください!
株式会社 甲南医療器研究所
〒653-0032
兵庫県神戸市長田区苅藻通2-7-6
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