平成30年7月27日
「逆流をしないように、必ず45度にギャッジアップするように。 」
リハビリ病院で退院に向けて、経鼻胃管による経管栄養のやり方を看護師さんから教えていただいた時に教わったことです。
「逆流しては大変‼︎」
ノートに書き、赤く囲みました。
父が退院して自宅に帰ってきてからずっとそれを守って、栄養剤を流す前には必ず「ギャッジアップ45度OK」と声に出して確認していました。
うっかりしてしまうことがあるので…
でも父は注入中、口の中に痰が溢れてゴロゴロと、とても辛そうで身体にも力が入り苦悶の表情をしていました。
心配になり何度も父の所に様子を見にいきました。
この時間が父にとって本当に辛そうだったので、福村先生にご相談をしたら、嚥下障害があると注入中に増える唾液に対応できなくなるから、注入中も回復体位で良いと教えていただきました。
嘔吐時の誤嚥を防ぐ姿勢なので注入時に万が一吐いても誤嚥しにくいとのことでした。
回復体位とは完全側臥位より頭を下げ、口を下に向けてのどより顔を下に向けるようにしたものです。
さっそく回復体位にしてみると…
すごぉーい☆ゴロゴロすることなく、父はとても穏やかな表情で最後までリラックスしていました。
体位を変えるだけで、こんなにもリラックスさせてあげられるなんて☆
驚きとともに感激しました。
胃の貯留は大湾といわれる左側が主体と考えられているため、注入中の側臥位はどちらでもいいけれど、左下がより良いと先生に教えていただきましたので、それからは左下回復体位で注入するようにしています。
…なぜ病院ではこの体位で行われていないのか不思議に思います。
私の購入した経管栄養のやり方の本にも「30度〜60度の利用者の望むファウラー位で行う、上体を起こすことで栄養剤が逆流し肺に入るのを防ぎます」と書かれています。
訪問看護師さんもギャッジアップでと習ったとおっしゃっていました。
でも実際に目の前にいる父はギャッジアップにすると苦しいと苦悶の表情をします。
回復体位にするとスヤスヤ穏やかな表情でいます。
どちらが楽なのか父が教えてくれます。
よく一般的でないから…ということを言われますが、一般的かどうかなんて父には関係なくて、楽でありたいのだと思います。
介護する側の思い込みが介護される側を苦しめてるとしたら…それはとても悲しいことだと思います。
父のリラックスしている姿を見ると私も安らいだ気持ちになります。
福村先生の教えてくださることを実際にさせていだたくと、驚きと感動と喜びがあります♡
ふたこぶラックン・ピタットくん90ワイド・回復体位クッションには、【完全側臥位法実施支援動画】DVDを付属にしています。
収録内容
1.完全側臥位姿勢調整(ピタットくん90ワイド) 3m35s
2.完全側臥位食事介助 3m5
3.完全側臥位自力摂取 2m54s
4.完全側臥位頚部回旋(ふたこぶラックン)2m45s
5.前傾座位姿勢調整(ラーメンをすする姿勢) 5m9s
6.回復体位調整(唾液誤嚥予防姿勢) 3m3s
7.唾液誤嚥について 34s
8.唾液の色について 2m12s
9.ふたこぶラックンの使い方 3m50s
10.ピタットくん90ワイドの使い方 1m26s
11.回復体位クッションの使い方 3m15s
摂食・嚥下障害看護認定看護師
福村弘子看護師
監修 社会医療法人健和会 健和会病院
総合リハビリテーションセンター長
福村直毅医師
制作:(株)甲南医療器研究所 前田悟
【唾液でむせないための5つのポイント】をお渡しします。
枕元に置いてご家族とケアスタッフと共有してください。
唾液誤嚥予防の姿勢調整や回復体位クッションの使い方などを付属のDVDがサポートします。
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株式会社 甲南医療器研究所
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