プロフィーール

摂食嚥下との関わり

・平成19年4月~平成26年3月 兵庫県立福祉のまちづくり研究所の非常勤研究員として、企業派遣。

・高齢者や摂食嚥下障害者に対する食事支援機器の研究開発を行う。

最も多く取られている誤嚥予防姿勢の頚部前屈姿勢は、明確な基準がないため再現性がなく毎回同じ姿勢が作れないことが問題であり、だれがやっても同じ安全な頚部前屈姿勢を作ることを目的に研究開発を行った。

 

その過程で、藤島一郎先生と4年間頭頚部調整計測装置「イージースワロー」の開発を行う。

 

 

イージースワローは、ベッド上で顎引き姿勢の頚部前屈が自在にできる画期的な商品と藤島先生が仰ってくださり、イージースワローと名付けていただきました。しかし、研究チーム以外の医療機関に持ち込むと、微妙な調整がいつまでもできるので、どの頚部前屈姿勢が安全に飲み込めるかわからない状態になってしまいました。だれも自信をもって調節できないことが分かった。頚部前屈姿勢に明確な基準がないことを再確認させられ結果となった。

イージースワローは、現在のホームページの名前に使用しています。

このことがきっかけで、頚部前屈を再現することで誤嚥を防ぐ考え方をやめようと決心し、摂食嚥下との関りをやめようと考えていた時に、横になったら誤嚥せずに食べられる「完全側臥位法」を教えていただき福村直毅先生と知り合った。

 

 


頚部前屈姿勢に取り組んでいるときに開発した商品

体幹保持派生商品

シムス位ピロー

集中治療室で人工呼吸器装着時に上肢と下肢を一つのクッションで安定させる。

摂食嚥下派生商品

VF-FITクッション(頭頚部保持クッション)

リクライニング車椅子・ティルト車椅子の頭頚部と車椅子との隙間をうめる。カワムラサイクル様仕様で「くる~ん」に標準装備


用途開発商品

厚み0.3㎜の滑り止めシート

全国30か所の福祉機器展示場で展示していただいています。

片手でも紙が滑らずに字が書ける。「スベラナイト」

完全側臥位法との出会い

健和会病院での見学

2015年初冬、長野県飯田市にある健和会病院へ見学に行きました。診察室で完全側臥位で診察しながら、ご家族に経過を話されたり、病棟では完全側臥位で内視鏡検査をしたり、その場で詳しく説明していただきました。

病院から出た瞬間にハンマーで頭を打たれた衝撃が走ったことを覚えています。また、得も言われぬ脱力感と今まで何をしてきたのかと後悔の念がこみ上げてきました。

 

その後、福村先生の指導の下、完全側臥位の普及のためのホームページ作成、完全側臥位をしっかりとれるサポート商品の開発、完全側臥位を学習できる教育DVDを作成。

 

完全側臥位サポート商品の開発

完全側臥位支援クッション(ピタットくん90ワイド)

背中側への倒れこみを防止するクッション。

ふたこぶラックン

完全側臥位頚部回旋を保持する枕



回復体位クッション

唾液を口から出す誤嚥予防姿勢~回復体位を手と足を乗せるだけで調整できる。

透明咽頭モデル「トラピス」

外から見えない喉内部の立体構造が見える。



介護分野での普及

完全側臥位法は、病院などの医療現場では、従来の嚥下治療と異なることから、拒絶や懐疑的なことが多く普及の難しさを感じていた。

それに対して、日常生活の場である介護分野では、嚥下の知識や医療知識が乏しいく、むせや誤嚥性肺炎の怖さにおびえ、誤嚥性肺炎で入院したり、亡くなられたら自責の念を抱く方が多くおられる。

2018年から1年間介護分野で、完全側臥位法をもとに、「誤嚥性肺炎で入退院を繰り返さないための予防研修」を始めた。

喉の構造が見れる「透明咽頭モデルトラピス」を使って、誤嚥予防と口から食べることの研修をしているうちに、介護分野では診断ができない、嚥下検査ができない、嚥下のことがよくわからない。外部の勉強会や研修を受けても職員がうまくいかせていない。など介護分野での問題に気付いた。

普遍的原理で誤嚥予防と口から食べるを実践

・介護分野では
嚥下治療はできません。誤嚥性肺炎の予防と口から食べる事はその方の人生とご家族の人生を左右させます。医療知識や経験が少なくても、喉の姿勢を考えて誤嚥予防と口から食べて低栄養の予防を共有する事ができる場合があります。
3つの普遍的原理から、誤嚥予防と口から食べることを提案しようと考えています。
  • 重力により飲食物は移動する
  • 嚥下前後では、食道は閉じている
  • 喉の立体構造
そこで「透明咽頭モデルトラピス」で喉の内部の構造と物の流れを学習し、どのような時の喉の姿勢が安全で危険か考えながら、誤嚥予防と口から食べれるを提案していきます。
・医療現場では、 完全側臥位法の導入として役立つと考えられます。

 

「誰もができる方法で、

最後まで口から食べる人生を全うするお手伝いをします。」

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私は、誤嚥予防姿勢と口から食べられる姿勢をサポートします

前田 悟  

  ㈱甲南医療器研究所 

    神戸市長田区苅藻通2-7-6

  TEL:078-651-3819    FAX:078-330-1132

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「誰もができる方法で、

  最後まで口から食べる人生を全うするお手伝いをします。」

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