1.ベッド上で、リクライニング角度30度から60度での、食事 (軽度~中度嚥下障害)
食道の入り口もひろげやすく、飲み込む力がでやすくなる頸部前屈・頸部前屈突出が基本です。ただし、嚥下反射惹起遅延(えんげはんしゃじゃっきちえん)がある場合、誤嚥は起こりやすくなります。
リクライニング角度30度で
「枕を高くして、あごを引いて食べさせてください。」と言われた方は、写真のパターンⅢ、Ⅳ、Ⅴで試してください。
あごを引きすぎているのなら、Mクッションの挿入場所を首側に移動させるか、タオルを②または③に挿入し頸部の高さを上げてください。あごが上がっているのなら①や③にタオルを入れて頭部の高さを上げるとあごが下がります。
枕下端を肩口に差し込むと、肩甲骨から頸部、後頭部とビーズが支えリラックスできます。
リクライニング角度45度で
「枕を高くして、顎を引いて食べさせてください。」と言われた方は、写真のパターンⅠで試してみてください。
あごを引きすぎているのなら、Sサイズクッションの挿入場所を変更してください。あごが上がっているのなら①や③にタオルを入れて頭部の高さを上げてください。
枕下端を肩口に差し込むと、肩甲骨から頸部、後頭部とビーズが支えリラックスできます。
枕がずり落ちてくる場合は、マジックテープ付き枕カバーとベッド取付シートを利用すると、頭が枕から離れても枕はずり落ちません。
【頭を高くして、顎を引いて食べさせてあげて下さい。】は頸部前屈姿勢のことです。
イージースワローを使用すると頸部前屈は、枕本体、Sクッション、Mクッション、市販タオルを使い
5つの基本パターンで調整可能です。頸部前屈突出の調整も可能です。
イージースワローの説明 (頸部前屈の調整例)
枕本体のクッション挿入袋(3箇所)に2種類のクッションを症状により、個人差により、挿入場所を変えながら、頭頸部を調整します。
枕本体の裏面には、幅の異なる2つの挿入袋とその下の空間を利用した挿入袋があり、首と後頭部の高さを別々に調整することができます。
挿入袋は伸縮性のためクッションやタオルは、しっかり保持され食事中に抜けません。また、保管中も抜かない限り枕の傾き形状は変わりません。
微調整は、タオル1枚でされています。枕と首の隙間をタオルの厚みを変えて行われています。
イージースワローは、ベッド上やリクライニング車いす上で頸部前屈姿勢を調整できます。
・タオル1枚を使って、
枕と首の隙間を調整すると頸部の緊張もやわらぎ、気持ちよく食べられます.
・枕の下端を肩口に当てると食べやすくなります。
・在宅療養の方は、医療従事者に相談して調整してください。
2.リクライニング車いすでの、食事ではイージースワロー枕本体とMクッション、Sクッションの併用が適しています。
リクライニング車いすは、ベッドよりも体幹が安定しやすい構造になっています。メーカーや機種によって特徴があり、ティルト機構を利用するとずれにくくなります。可変式のヘッドサポートには、イージースワローを取り付けることは難しいです。背もたれが延長したタイプのリクライニング車いすに適しています。
イージースワロー取付に適した車いすタイプ
イージースワロー取付に適した車いすタイプ
イージースワロー取付に適さない車いすタイプ
イージースワローは、軽度から中度の摂食嚥下障害者の頭頸部姿勢が調整できます。
● イージースワローの特徴
枕の下にクッションやタオルを敷き頸部前屈を調整している
今までの方法と比べて、イージースワローは以下の点で優れています。
1.崩れにくく、飲み込みやすい頭頸部姿勢
挿入袋内のクッションやタオルは抜けにくくなっており、時間が経っても枕の傾き形状は変わりにくくなっています。
2.再現性がある
一度設定すると、次回からはクッションを置くだけで誰がやってもほぼ同じ頸部前屈が調整できます。
3.微調整が簡単
タオル1枚で頸部や頭部の高さを調整出来るので、日々の体調により、微調整が必要な時も簡単にできます。
4.枕がずり落ちない
マジックテープ付き枕カバーとベッド取り付けシートを使うと、むせたり、頭の位置を動かしたり、
頭が枕から離れても枕はずり落ちません。
5.洗濯・消毒できます。
ぬるま湯で手洗い後、脱水をかけて日陰で天日干しいてください。嘔吐・ノロウィルス等にも安心、次亜塩素酸消毒できます。
横向きなって、食べる完全側臥位を試すことをお勧めいたします。
まだ、導入されていない病院も多くありますが、
最新の嚥下治療であり
最適な誤嚥予防の姿勢です。
まずは、「やってみよう完全側臥位法」を見てください。
なぜ横向きの姿勢が誤嚥しにくいのか、のどの特徴を説明します。無理な姿勢で食べず、楽な姿勢で楽しく食べられる完全側臥位法を説明します。
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唾液による夜中のむせや咳き込みの仕組みとその予防策を説明しています。(唾液誤嚥/不顕性誤嚥)
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