障害者施設で、誤嚥予防研修の打ち合わせをした時の話です。
自宅では、横向きに寝た状態で食べていたそうです。
施設にこられてしばらくは、横向きになって食べさせるのはいいのか疑問に思いながら食べさせていたそうです。ある時訪問看護から看護師が来られていきなり「寝て食べさせるなんて、誤嚥させるつもりですか」と激しく言われたそうです。自宅での食事姿勢は聞くはずもなく。それから、リクライニング車椅子で背中を倒して頸部前屈姿勢で食べさせました。むせると背中を少し倒し、少し倒し、最終的には30度仰臥位になったそうです。この姿勢のため、2回誤嚥性肺炎で入院されました。入院中に他の疾患で亡くなられたそうです。
嚥下知識の少ない施設では、どうすればいいか分からないです。食べさせる事に懸命です。仰臥位頚部前屈が主流の食事姿勢では、むせがひどくなると口から食べる事を禁止されます。
この方の嚥下障害の原因は分かりません。長年横になって食べていたのを仰臥位頚部前屈に変えた途端にむせがひどくなって誤嚥性肺炎になった。もし、姿勢を変えずに食べていたなら違った人生を送っていたかもしれません。
喉姿勢から見ると写真の様になります。
横になると喉(咽頭)は口と気管より下側に飲食物が溜まる空間ができます。
溜まった飲食物は、重力に逆らって気管に入れない。
嚥下反射が起こるまで、誤嚥しない姿勢です。
つまり誤嚥できない喉姿勢です。
この喉姿勢で食べた時は、喉に溜まっている食材を水またはとろみ水に置き換える必要があります。
これをフィニッシュ嚥下といいます。
研修後は、積極的に完全側臥位をとりいれているそうです。
何らかの疾患を持って過ごしている方が、いろいろな経緯で食べられる姿勢に落ち着いたのら、その姿勢を受け入れるべきだと思います。
このような経験をされたかは、少なからずおられるのではないでしょうか。
「食べられている姿勢を無闇に変えないでほしい」
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